肺がんサバイバーの極意

2024年01月20日

がん・・・日本人の2人に1人は「がん」になる!と説明されているとは言え、自分は決して「がんにはならない」と信じていました。ってか、皆さん、そう考えていますよね!

しかし、61歳で「肺がん」に罹患。手術、抗がん剤投与。そして、漏れなく抗がん剤の副作用の襲来。「あ”〜がんなんだな〜」と実感しています。決してネガティブな気分ではないのですが、人生の方向性に大きなインパクトがあったことは否定できません・・・

まだまだ治療中ではありますが(2023年12月25日のCT検査/血液検査の結果から、経過観察へ移行)、ネット上にある大量の情報の多くは「進行がん」の情報で、私が診断された「早期がん(ステージ I とか II)」の情報が想定以上に少ない・・・「早期がん」は、色々と選択肢がある一方で、後々後悔しないための意思決定が必要だと感じています。

そこで、本ブログでは、経緯を総括しながら、自分用の備忘録的に情報公開していきます。

会社の健康診断で肺がんの疑い

例年、年齢の割には(特に50歳を超えてから・・・)、健康診断の結果は上々で、「要観察」はあっても「要再検査」とか「要精密検査」といった結果はなかった・・・それまで、病院へ行ったことは殆ど無いし、インフルエンザとか風邪とかも記憶なし。いわゆる「生活習慣が悪くても、健康維持は可能!」を豪語していました。周囲からも「人生を舐めている」と指摘されるほど。

暴飲暴食どころかヘビースモーカー(コロナの影響で在宅勤務・・・1日60本ほどの喫煙)!外科への通院は経験があるものの内科的な通院は年1回の所属する会社の定期健康診断だけ!そんな私が・・・

2022年10月17日
所属する会社の定期健康診断として「京橋亀田クリニック」へ。人間ドックの標準メニューである「胸部レントゲン」。その結果で「肺に影がある・・・悪性かもしれないよ」と内科医の問診で宣告されました。ただ、その時はまだ「ふ〜ん・・・そうなんだ〜」って感触。3週間ほど後に受領する健康診断結果を待つように指摘されました。

2022年11月10日頃
健康診断の結果、やはり「肺に陰影があるため、正式に内科受診が必要」との結果。早速、「京橋亀田クリニック」の通院予約。約1ヶ月も先じゃないと予約できなかったけど・・・まっ、そんなもんなんでしょう。

2022年12月5日
ほぼ待ち時間なく、「造影剤CT検査」を実施、結果として「肺がんの可能性が極めて高い」との診断結果でした。担当医によれば、「肺がんである、と確定するためには、更に検査が必要だけど、当院ではできない」との事でした。

こっから先は、大きな総合病院とか大学病院へ行く必要がある、とのことで紹介状を作成する、という事でした。既にこの時に、自分としては「あ”〜肺がんなんだろうな〜」と何故か落ち着いて判断していました。

大きな病院の選定

上記のクリニックでは、今後の検査等は「都内にある大学病院が良いのでは!?」と推奨してくれましたが・・・私の場合、妻ががんとの闘いで5年半もお世話になった地元にある「東邦大学医療センター佐倉病院」への通院を迷うことなく決定しました!理由は・・・

  1. 車で15分ほどと通院し易い!(「がん」であれば、最低でも5年は通院するから、アクセスの良さは重要!)
  2. 亡き妻がお世話になった時の医師や看護師の皆さんへの好感度が忘れられず・・・
  3. 大学病院で地域医療を掲げているし・・・

亡き妻は、直腸がんで「東邦大学医療センター佐倉病院」には、本当にお世話になりました・・・3年ほどで自病院でできる治療の限界として「国立がん研究センター東病院」を推奨頂き、通院もしましたが、その対応と主治医が変わることが大きなストレスで、東邦大学へ戻りました。

そんな背景もあったし・・・全く迷うことなく、「次」のステップを決めました。

東邦大学医療センター佐倉病院:呼吸器内科で診察(初診)

「京橋亀田クリニック」の担当医からは、「紹介状は郵送するけど、お手元に届くには数日掛かるでしょう。紹介状を待たずに大学病院は予約した方が良いよ。直ぐには診察してくれないだろうから・・・」と指摘されたので・・・2022年12月6日に大学病院へ電話・・・会話は、ほぼ以下の通り。

受付:どうされました?
私:健康診断で「肺がんの疑い有り」と診察されたんですが・・・
受付:呼吸器内科での診察が必要ですね・・・紹介状はありますか?
私:まだ、手元にはないのですが、郵送してくれると担当医には言われています。
受付:呼吸器内科は、紹介状があれば予約は必要ありません
受付:紹介状を持って来院して頂ければ大丈夫ですよ。
私:えっ!?紹介状を持って、ただ行けば良いということですか?
受付:はい。土曜日でも大丈夫ですよ〜

ビックリです!上記からすれば、紹介状の受領次第で通院できる・・・1週間くらい掛かるかな〜なんて考えていましたが、いや〜12月8日に紹介状を郵送にて受領!つまり、3日ほどで紹介状を受け取ることができました。

2022年12月10日
上記の通り、予約を入れず、しかも土曜に、紹介状を持って「東邦大学医療センター佐倉病院」へ。あっさり呼吸器内科の診察が組まれました。呼吸器内科の医師へこれまでの経過を説明。健康診断で「肺がん」を疑われていることを話すと・・・

採尿、採血、造影剤CT検査・・・一通り終わって、再度、呼吸器内科へ。医師から「確かに肺がんの可能性が高いですね!」更に検査を進めましょう」との事でした。検査は、可能な限り早く完了することをお勧めしますということで、以下の検査が「可能な日」に設定されていきました。

本来であれば、気管支鏡検査を実施して、がんであることが確定してから、他の検査を実施するのが通常の手順のようですが、担当医としては「可能な限り早く・・・」が望ましいと信じている、との説明から予約できる検査をランダムに、診察室から予約していきました!

「肺がん」と確定するまで・・・

「肺がん」の疑いがある時の検査に関しては、以下のウェブページが役に立ちます。私の場合は、自覚症状がなく、嫌々受診している定期健康診断で「異常」が見つかった・・・

上記のウェブサイトを参考にしながら、内科医から「肺がんです」と確定されるまでの経緯は、本ブログの別ページ「肺がん罹患確定まで」に記録しておきたいと思います。

(参考)何はともあれ!肺がんの診断から治療までを解説する動画

「肺がん」が疑われ始めてから、ネットを嫌というほど徘徊しながら情報収集をしました・・・ただ、妻の時のがんとの闘病経験があり、多少は知識があったので、「怪しい情報」に関しては、それなりに判断できました。

それにしても・・・昨今のネットには、動画という媒体から、素晴らしい情報を発信してくれている医師がいらっしゃる!本当に助かります。以下の動画は、手っ取り早く「肺がん」を知ることができる素晴らしい動画と感じましたので、リンクしておきます。